前々回の記事「注目の合意形成アルゴリズムPoSとは? PoWとの違いやその仕組みを知ろう」にて、ステーキングのベースとなるPoSProof of Stake)について、前回の記事「PoSなどステーキングに実際に投資するには?」では、その投資方法を解説しました。

 

今回は、さらに進んだPoSの新しい資産運用方法を紹介します。

 

その方法とは、前回の記事でも最後に紹介をした、ブロックチェーン×IoTで自律分散型社会の構築を目指すNeukind(ニューカインド)が提供する、PoS機能を搭載したフルノードデバイス「NeuNode(ニューノード)」によるステーキングへの参加です。

 

フルノードデバイス「NeuNode」とは?

では、PoS機能を搭載したフルノードデバイス「NeuNode」とは、どのようなものなのか、まずはデバイスについて見ていきましょう。

 

・フルノードとは?

ノードとは、ブロックチェーン・ネットワークを構成する端末(コンピューター)の1つです。ブロックチェーンは、ノード同士が互いに通信しあうP2P(ピアツーピア)でつながった分散型のネットワーク。暗号資産・ブロックチェーンは、このノード同士が取引を行い、データの署名や取引データに不正がないかを互いに検証し合い、ノードのうちのどれかがブロックを生成し、承認作業を行います。そしてブロックチェーンを記録していきます。ウォレット機能等を兼ね備えたものもあります。マイニングやステーキングを実際に行っているのがノードです。

 

フルノードとは、すべての情報を記録・保存し、かつすべての機能を持つノードを指します。ちなみに機能については暗号資産・ブロックチェーンの種類によって異なります。

 

・ノードを構築する

ユーザーがマイニングをしたい、あるいはステーキングをしたい場合は、このノードを構築し、ブロックチェーン・ネットワークに参加することになります。多くの暗号資産・ブロックチェーンは、パブリックなものなので、ノード用のプログラムは広く一般に公開されています。ですので、コンピューターの知識とプログラミングの知識があれば、誰でもノードを構築しノードの1台になることができるわけです。

 

逆にいえば、ノードを構築するにはコンピューターとプログラミングの知識が必要になるということになります。

 

・フルノードデバイス「NeuNode

そこで登場したのが、「NeuNode」です。「NeuNode」はプラグアンドプレイで、技術的な知識なしにフルノードの構築が可能です。ちなみにプラグアンドプレイとは、パソコンや周辺機器・拡張ボードなどの接続の際に、OSやアプリが自動的に必要な設定を行う仕組みです。「NeuNode」にはPoS機能が搭載されているので、誰でも簡単にフルノードによるステーキングに参加することができるというわけです。

 

NeuNode」の機能

NeuNode」はシングルボードコンピューターです。クラウド上のシステムと「NeuNode」を連携させることで、一般家庭においてPoSステーキングが可能になります。「NeuNode」は、APIを活用することでさまざまな暗号資産に対応することもできる設計になっています。現在の「NeuNode」は、暗号資産Horizen (ZEN)のステーキングに対応しています(旧Zencash)。

 

日本の取引所には上場していない暗号資産Horizen (ZEN)を採用しているのは、単純にHorizen (ZEN)のステーキングのROIReturn on investment:投資利益率)がよいことが理由と、Neukindはいいます。Horizen (ZEN)は、ステーキングによる報酬のほかに、ノードを運用するノードオペレーターにもステーキング報酬の10%が均等に分配される暗号資産であることから、一定のHorizen (ZEN)を保有しノードを運用することでも報酬を受け取ることができるのも大きな特徴です。

 

Neukindのビジネスモデル

Neukindは、ブロックチェーンのノードを運用しやすいシングルボードコンピューターを販売する会社です。ユーザーにブロックチェーンのステーキングによって収益を得ることができるノードを提供します。Neukindはノードの販売による収益が主体です。

 

現在、暗号資産Horizen (ZEN)は約3万台のノードが立ち上がっていますが、そのうちの5000台程度、全体の20%弱がNeukindから出荷されたノードといいます。

 

Neukindは、「NeuNode」ユーザー向けのノード管理ソフトウェアも開発しています。Neukindのビジネスモデルの1つに、企業や大口投資家にデバイスを購入してもらい、Neukindにノードデバイスをレンタルする形で運用を委託する方法があり、事業者向けには複数のノードを一括して管理するためのコントロールパネルの提供可能といいます。

 

例でいうと、100台のノードを運用する事業者には、それらのノードを一元管理できるソフトウェアやダッシュボードを提供。100台のノードにそれぞれ報酬が分配された場合、それらを一括して取り出すようなことも可能になります。

 

ちなみに「NeuNode」は、1台からの購入・運用も可能なので、もちろんユーザーが一般家庭にてノードを立ち上げ、ステーキングに参加することもできます。

 

■製品概要

製品名:ノード型PoSステーキングマシン「NeuNode」(ニューノード)

サイズ:幅160×高さ30×奥行き100 (mm)

予定価格:3万円~10万円程度

 

・将来的ビジネス

Neukindは、「NeuNode」を販売して得た知見・技術の蓄積を活用し、今後はブロックチェーンアプリケーションを構築する企業向けに、Neukindのノード販売、運用支援を行っていく予定です。

 

また、今後は「NeuNode」の対応する暗号資産の種類も増やしていく予定といいます。

 

暗号資産・ブロックチェーンによる資産運用は、今後ますますステーキングが主流になっていくのではないでしょうか。